教えたがりの上司がうざい理由~部下に与えるマイナスの影響

接客業
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接客業に従事していると、実に様々なタイプの上司と出会うことがあります。

常に現場を最優先に考えてくれる上司もいれば、机上の空論を掲げて現場に余計な仕事ばかり増やす上司も。

その中でも特に厄介なのが、自分が知り得た知識を部下に披露したいタイプの上司です。

そこでこの記事では、教えたがりの上司が部下に与えるマイナスの影響について紹介していきます。

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教えたがりの上司ウザさの原因は?

この章では、接客業の現場のスタッフが「うざい」と感じる上司には、どのような原因があるのか?について探っていきましょう。

話が長い

教えたがりの上司は一様に話が長い人が多いです。

話の内容が論理的に整理されていればまだ良いですが、普段現場に足を運ばない上司ほど接客業の現場の慌ただしさに鈍感です。

このような上司は朝礼やミーティングなど、何かと自分の話を披露する場所を作ろうとする傾向にあります。
中には部下に1分間スピーチなどを義務付けて、ディスカッションの場を設けるていで、結局は自分の訓示を披露したいだけの厄介な上司も・・・。

聞かされた方の部下は、上司の承認欲求の相手に利用されたことを感じ、現場の貴重な時間がつぶれたことに憤りを感じます。


なぜ、あなたの話はつまらないのか?

同じ話しかしない

話が長い上に、結局いつも同じ結論にしか達しない上司もいます。

このタイプの上司は確固たる自分のポリシーを持っていて、全てをそのポリシーに当てはめて考える思考回路になっています。

例えば「対面でのコミュニケーションが大事」というポリシーを持っている上司は、SNS などの情報ツールがどんなに発達しても、それらを現場で有効活用する方針には耳を傾けようとしません。
表向きには若者の価値観に理解を示すような素振りを見せても、最終的には自分のポリシーに添う方向で話を進めようとします。

部内に1人でもこのような上司がいることで、せっかく現場から出た革新的な意見が通ることは少なくなってしまいます。


なぜ、あなたの話は響かないのか

常に自分が上の立場にいたい

職場での地位にこだわるあまり、精神的にも常に上の立場でいたいと思う欲求が教えたがりの上司には強いです。

とはいえ昨今では年功序列の職場が減ってきているので、実際に現場を動かすことができる社員が主軸になれる会社が増えてきています。
しかし未だに社歴だけで上司の立場に立っている会社も多く(中途採用も含む)、意図的に現場に影響力がないポジジョンに配属されていることをわきまえていない上司も・・・。

現場で影響力を持ちたい上司は、自分の話にちゃんと耳を傾けてくれるターゲットを探します。
ターゲットになってしまった部下は、その上司が納得するまで現場の状況を伝えることに時間を割かなくてはならなくなりますし、それに対する上司の意見を延々と聞かなくてはなりません。


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教えたがりの上司が部下に与える影響力

教えたがりの上司が、実際に現場に与えてしまう悪い影響について3つ紹介します。

現場のスタッフの時間が取られる

一分一秒でも時間が惜しいのが接客業の現場です。

たとえ営業時間外でも、開店準備や閉店作業などを残業せずに終えるためには、一瞬でも手を止めることができません。

現場に久しく立っていない上司は、その感覚が鈍ってしまうことがあります。

「ちょっといいかな?」と言いながら、そのちょっとが5分10分と延びていくことも・・・。

この調子では上司がせっかく現場に足を運んでも、積極的に関わろうとする部下が減ってしまいます。


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現場のスタッフの仕事が増える

仕事ができない上司ほど、部下の仕事を増やすという傾向があります。

その原因の一つは、その上司自身に明確な仕事が会社から与えられていないからです。

したがって無理やりにでも不要な仕事をねじ込むことで、上司としての価値を保とうとしています。
このように上司の仕事の証を残すために、やらなくてもいい余計な仕事を増やされた現場スタッフはたまったものではありません。

さらに教えたがりの上司には、細い報連相を部下に求める人が多いです。

現場のスタッフ同士であれば「一」言って伝わることでも、現場にいない上司は時系列的な情報を欲しがります。

このような上司に捕まってしまったら、いちいち「これはどういう意味?」と話が中断されて、現場のスピード感を奪われてしまいます。


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現場のスタッフのモチベーションが上がらない

教えたがりの上司によって接客現場での時間が取られたり、余計な仕事が増えることで、部下のモチベーションは下がっていきます。

なぜなら、誰のために仕事をしているのか分からなくなってしまうからです。

また教えたがりの上司は、どんな時でも自分が優位に立っていたいので、現場のスタッフの判断で良い結果が出た時も殊更に褒めたり、部下の功績を認めることはしません。

こんな喜ばしい時でさえ、
「このような結果になった経緯を紙にまとめて」
「今回はたまたまうまくいったけど、そうはならないパターンも想定しないとダメだよ」
「君だからできたけど、他のスタッフが同じように対応できるか考えたことある?」

というような、水を差すようなコメントしか言おうとしません。

誰もが気がついてもスルーするような一過性の読み物の誤字脱字を、あえて添削するような上司がいい例です。

さらには現場の判断でうまくいったことでさえも自分のポリシーに当てはめて考え、「自分の日頃の指導の結果が今回の事例につながった」と手柄を横取りするようなこともあります。


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ウザい上司にどう対応していけばよいか?

それでは現場の流れを崩す教えたがりの上司を、どのようにかわしていけば良いのかについて考えていきましょう。

関わりを減らす

最も有効な方法は、可能な限り教えたがりの上司との接触を避けることです。

聴き上手でターゲットになりやすい人は特に注意です。

とはいえ直属の上司であれば、露骨にコミュニケーションを避けることは難しいですよね?
しかしこのような場合も、コミュニケーションの方法を変えることで、できるだけ現場の仕事に集中することができるようになります。

例えば対面での報告をメールに変えたり、メールでの報告を嫌がる上司には簡潔に1枚にまとめた紙を上司の机に置いておくなどすると、以前よりも意図的に接触の時間を減らすことができるでしょう。

その際意識して、普段上司が突っ込んできそうな質問の回答を先回りして付け加えておくことで、「これってどういう意味?」と確認に時間をとられる回数を減らすこともできます。


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万事うまくいってることをアピールする

教えたがりの上司の中には、部下にアドバイスをすることが好きな人も多いです。

現場のスタッフにとって、必要なタイミングで的確なアドバイスができる上司は部下からも慕われますが・・・。

自分の欲求を満たすためにアドバイスしたい上司は、特に助言を求めていない部下を捕まえては持論を長々と享受しようとします。

例えば順調に計画が進んでいるスタッフに、
「他の部署の人が読んでも分かるような報告書を仕上げなさい」と指示してみたり、
新しいことを始めようとしている現場に、
「私がプロジェクトを成功させた時には・・・」と過去の武勇伝を話し始めたり、「それを試すならこれを勉強しておくといいよ」と自分が用意した書類や書籍を部下に渡して、現場の勢いを止めようとしたりします。(ご丁寧に付箋やマーカーがついていることも)

このような不測の事態を避けるためにも、何かと口を挟みたがる厄介な上司には、常に全てにおいて順調にうまくいっている報告だけをあげておくと良いでしょう。

その上で自分たちにとって必要な情報は、どの上司に聞けばピンポイントで返してくれるか?の判断をしていかなくてはいけません。つまり全ての上司に全ての情報を伝えなくてはいけないという固定観念を、現場スタッフが持たない意識も大切だということです。

どの上司に相談すれば(もしくはしなければ)、現場にとって1番手っ取り早いかを見極めていきましょう。


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「ご存知の通り」という魔法の言葉

どうしても教えたがりな上に有益な情報を現場に残してくれない上司と接しなくてはいけない時には、上司の機嫌を損ねずに現場のスピード感を維持させる魔法の言葉があります。

それが突っ込まれたくない文章の頭に「ご存知の通り」とつけることです。

特にその現場を経験したこともないまま部署異動や転職で入ってきた上司がいる場合、現場のスタッフにとっては常識として分かっていることでも、時間を割いた説明を求められる場合があります。

例えば「ご存知の通りクワイエットアワーは、昨今とても注目されています。」と「ご存知の通り」をつけることで、上司にクワイエットアワーについて質問する隙を与えないという少し高度な技です。

現場のスタッフが常識のように知っている時代の流れについて、その事について疎い上司に説明をする時間ほどもったいないことはありません。
上司自身が分からない言葉を自分で調べ、クワイエットアワーについて「さらにこんな進んだ取り組みをしている会社もあるぞ」と部下が知らない情報を提供するぐらいでないと、本来上司としての器とは言えないのです。

ただし少なくとも「ご存知の通り」という魔法の言葉を添えるだけで、上司は「新しい言葉も知っていると部下から思われている」という優越感を得ることができ、質問することをためらう気持ちを与えることができます。


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教えたがりの上司をかわしていく方法~まとめ

教えたがりの上司は現場のスタッフに助言をすることで、自分の上司としての立場を確立しようとしています。

このような上司は一見すると物腰も柔らかく、パワハラ的要素が少ない人も多いので、自分自身も部下から慕われているような感覚に陥っているところがあります。

また勉強熱心でビジネス書や自己啓発本などを読み漁っては、その知識を部下に披露したがる人も多いです。自分が読んだ本を貸したがったり、何かと偉人の格言を引用したがる上司が典型ですね。

しかし接客の現場における頼りになる上司とは、必要な時に必要なタイミングで必要な量のアドバイスを投入してくれる人です。

デキる上司は常にリアルな現場の空気を察知するように努めていて、現場スタッフの負担をできるだけ軽くするような計らいに気を配っています。

間違っても解決済みのクレームに対して長々と時間を割いた説明を求めることもなければ、後輩や他部署のためという名目でマニュアルのような書類の作成を求めてくることもありません。

つまり教えたがりの上司は、自分が気の利く上司だと思い込んでいて、とんちんかんなアドバイスで現場スタッフの士気を下げていることに気づいていないのです。

残念な上司は一度現場の最前線に従事する機会がない限り、今後もスタンスが変わることはないでしょう。

あとは現場のスタッフが情報の取捨選択を行って、業務に支障がない程度の連絡だけを意識して行うことが大切です。

もしも自分がウザい上司にあてはまるのでは・・・と心当たりがある人は(そう思えるだけ初期症状ですが)、自分がしようとしているアドバイスが、本当に相手にとって必要な助言なのか?を精査する意識を持っていきましょう。

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